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株式会社東栄超硬
代表取締役 坂井 真一様
「人を動かす」デール・カーネギー研修
本社所在地
愛知県愛西市大井町樫ノ木163-2
設立
1989年10月
従業員数
9名
業種
加工業
ホームページ
事業内容
超硬合金加工(高精度加工(±1μm)、丸物・角物加工、ロウ付け、焼きバメ加工)

導入の成果

研修では、他社の方に出会えたことも収穫でした。グループワークの際、いるだけで心理的安全性を感じられる人や、笑顔で話を聞いてくれる人などがおり、そういう人たちに接する中で、「自分自身もそうなりたい」と感じましたし、自分からもどんどん話したいと思うようになりました。

自分自身も、周囲の人から「もっとこの人と話したい」「もっとこの人と一緒に居たい」と思ってもらえると嬉しいことに気づくことができました。“なりたい人”を描けるようになったことは、自分自身の性格に、ある種の諦めを抱いていた時期もあったことを考えると大きな前進です。

会社の新体制構築を目指し研修へ参加

デール・カーネギーの「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーションコースをどのようなきっかけで知りましたか?

坂井様:

ジェイックについては以前から知っていました。スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣」に興味があり、『7つの習慣』に関する研修を受けたいと思って、調べたことがきっかけです。

「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーションコースは、ジェイックのメルマガを見て、プレイングマネージャーに関するセミナーに参加したことで知りました。

この数年は、業務に追われる日々が続いていました。そうした日々にもやもやしていた中でコーチングを受ける機会がありました。コーチングを通して、「自分自身のやりたいことをじっくりと自分自身の言葉で紡ぎ、考える」ということに取り組んでいた中で、ジェイックのメルマガを見て、「プレイングマネージャー」というキーワードが引っ掛かり参加した形です。

セミナーへの参加を通じて、翌年から社内で新体制を構築することとし、ナンバー2候補のメンバーを選定し、まずは私自身がジェイックの研修への参加を決めました。

社内にどのような課題がありましたか?

坂井様:

11年前、私が社長となった頃、会社の状況が思わしくなく、社員の離職率が3年で100%、ひどいときには1年で95%という状態でした。採用してもすぐ離職してしまうことの繰り返しです。工場も汚く、社員のモラルにも問題があり、納期遵守率は9%という事態に陥っていました。


いくつかの転機を経て、社内改革に取り組んだ結果、会社の状況も徐々に落ち着いてきていましたが、3年ほど前に再び離職が出るようになり、リーダー的な社員が辞めてしまいました。その中で、私自身も一昨年はほぼ休みなく働き続ける状態でしたが、工場での作業に対してモチベーションが上がらず、もやもやした日々を送っていました(現在、離職率は下がり、私と妻を含めた社員9名が一丸となって頑張っています!)。

自己変革の手応えと社員の反応の変化

ジェイックの研修を受けた印象と成果はいかがでしょうか?

坂井様:

デール・カーネギーについては、『人を動かす』の書籍は読んだことがありましたが、あまり印象に残っていませんでした。しかし、「人を動かす」というタイトルのインパクトは残っていて、魅力を感じていました。

実際、研修に参加してみて、序盤はスキルフルな研修だなという印象を持ち、少し思っていた内容とは違うようにも感じていました。しかし、2回目、3回目と、回数を重ねていくうちに、スキル的な要素とカーネギーの原理原則の境目がなくなってきて、「日々の生活の中で心に留めておくべき習慣」という印象に変わりました。最終回となる8回目には、それまでの講義を振り返るディスカッションがあり、そこで私は自分自身の性格を勝手に決めつけて蓋をしていたことに気づきました。

研修に参加する前、私は“感情をうまく表に出せない”というコンプレックスを抱えていました。それを人に話す時も、「静かな湖畔の水面のようなテンション」と表現して、どこか聞こえを良くして、自分の悪いところと向き合わないようにしていました。

前職で、同僚が「坂井さんは内側が燃えているから良いじゃないか」と言ってくれたことがありました。言葉自体は嬉しかったのですが、その言葉を盾にして「内側が燃えていれば表に出さなくても良いのだ」と解釈して自分に向き合うことを避けていました。そのことに気づけたことも、研修に参加した大きな成果です。

研修では、他社の方に出会えたことも収穫でした。グループワークの際、いるだけで心理的安全性を感じられる人や、笑顔で話を聞いてくれる人などがおり、そういう人たちに接する中で、「自分自身もそうなりたい」と感じましたし、自分からもどんどん話したいと思うようになりました。

自分自身も、周囲の人から「もっとこの人と話したい」「もっとこの人と一緒に居たい」と思ってもらえると嬉しいことに気づくことができました。“なりたい人”を描けるようになったことは、自分自身の性格に、ある種の諦めを抱いていた時期もあったことを考えると大きな前進です。

「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーションコースは、自己変革に有効でした。例えば、自分の想いを伝える時、場の雰囲気作りに気を遣えるようになりました。当社では1on1ミーティングを行っていますが、以前は、社員が暗い顔になって1on1を終えるということが少なくありませんでした。

1on1の最中もそれを見て、さらに論理的に説得するように話しをしてしまい、ますます社員は堅くなっていくという…思い通りにいかない展開に私自身も疲れてしまうようなことがありました。今回、研修で学んだことを意識して、「笑顔で話を聞く」「否定をしない」「楽しそうな雰囲気を作る」「自分の弱みを出す」などを実践したところ、1on1ミーティング後の社員の表情が明るくなりました。

研修に参加することで成長の連鎖を起こす

研修で学んだことをどう生かし、組織開発をしていきたいですか?

坂井様:

私にとってデール・カーネギー研修への参加は、ひとつの課題に共に取り組み、心を開いて人と話し、他人と悩みを共有し、良い結果を生み出すという体験につながりました。もともとは自分だけで考え込むタイプでしたが、自分からアクションをして変わっていけば、会社も社員ももっと魅力的になっていくと思います。

いま私は組織のナンバー2を育てて自走型組織を作ろうとしています。自分がいなくても工場の製造が回るようにする、そして、自分の成長がナンバー2の成長につながり、ナンバー2の成長がみんなの成長へと繋がるようにしたいと思っています。

組織開発は一人で悩んでも堂々巡りになりがちです。研修などを通じて色々な方の話を聞き、刺激を受けることで新たな視点を獲得できると感じます。社員全員が、“人として成長していく”ことが大切なので、今後も社員の成長につながる研修があれば受講させていきたいと考えています。