外部面談サービスとは
外部面談サービスは、社内で上司や人事が実施している面談を外部の第三者が代わりに実施するサービスです。面談を担当するのは、人事経験者のような実務経験を持っている人や、国家資格キャリアコンサルタントやカウンセラーの資格を持った人などが適切です。
組織側へ面談内容をフィードバックする方法はサービスにより異なります。従業員の心理的安全性を確保したい場合には、個別のフィードバックは実施せず、個人を特定されないレポートが提出される形式が良いでしょう。一方で、上司や人事の工数を削減するという目的で利用する場合、個別の面談内容をフィードバックしてもらえるサービスを選ぶと良いでしょう。
外部面談サービスが求められる背景
外部面談サービスを導入する企業が増えている背景について解説します。
従業員のキャリア自律の促進
企業の終身雇用制度の崩壊や労働市場の流動化、ジョブ型雇用の推進、働き方の多様化・価値観の変化などに伴って、従業員のキャリア自律を支援することが重要となっています。従業員のキャリア自律を支援することは、組織へのエンゲージメント向上や生産性向上につながり、転職意向が高まるものではないことが調査結果から分かっています。
しかし、キャリアに関する対話には、社内でのキャリアに対する不安や不満、転職を視野に入れたキャリア形成、ワークライフバランスやプライベートの事情なども関連することが多く、「社内で話しにくい」と感じている従業員が多いものです。そのため、従業員がフラットに本音を話せる場を設けることが重要です。
従業員の離職やメンタルダウン防止
職場で離職やメンタル不調を訴える従業員が継続的に出ている場合、職場に何らかの問題がある可能性が高いでしょう。適切な対策を実施するには、生じている課題をきちんと把握することが大切です。
仮にパワハラなどのハラスメントが発生していたとしても、今後の評価や人間関係などに影響があることを危惧して、社内の上司や人事、ハラスメント通報窓口には本音を話しにくいものです。従業員の離職やメンタルダウンが生じやすい原因、職場の課題をきちんと把握するためには、従業員が評価や人間関係を気にせず、安心して本音を話せる場が重要です。
従業員のメンタルケア
ITの発達、さらにはAIの進化・普及もあり、仕事の仕方は大きな転換期を迎えています。求められる仕事のスピード感は上昇し、仕事内容も高度な知識労働や感情労働が増加しています。仕事に求められるレベルが上がり、仕事環境の変化を否応なく迫られることで、従業員が抱えるストレスは大きく増大しています。
しかし、悩みやストレスに対するコメントは愚痴や甘えと受け止められる可能性があり、社内では相談できずに抱え込んでしまう人も多いものです。周囲に相談できずにストレスを溜め続けてしまうとメンタルダウンしてしまう恐れもあります。
職場のメンタルヘルス向上や前向きな思考を醸成するためには、ネガティブな感情も含んだ本音を話し、課題を整理し、前向きな思考に変えていける場が必要です。そのためには従業員が本音で話ができる場を確保することが必要です。
価値観や考え方の多様化
・従業員のキャリア自律の促進
・従業員の離職やメンタルダウン防止
・従業員のメンタルケア
これらの課題に対応するためには、従業員が本音で喋り、内省して、前向きな思考や行動を醸成していく場が必要です。しかし、いずれの課題も社内の上司や人事などに対しては本音で話しにくいと感じる従業員が多いのが実情です。
外部面談サービスでは社外の国家資格キャリアコンサルタントなど、第三者が対話相手となるため、心理的安全性を確保しやすく、従業員が本音で喋り、内省を促しやすいのが特徴です。
また、価値観や考え方が多様化してきていることも外部面談サービスが求められる理由です。特に年代が上となる経営層や上司、人事と若手従業員が対話をする場合、価値観や考え方の多様化に対応できず、かえって従業員側が不信感や不満を募らせてしまう結果となることもあります。
こんなお悩みはありませんか?
✓ 従業員のキャリア自律を促進したい
✓ 退職する前に従業員から相談してもらえない
✓ 従業員のメンタルダウンの理由を知りたい
✓ 従業員のメンタルケアをしたいが社内人材では対応が難しい
✓人事や上司との面談では、社員が本音を話してくれない
✓ 世代間の価値観や考え方の多様化に対応するのが難しい
外部面談サービスを活用するメリット
外部面談サービスで専門家の力を借りることで、以下のようなメリットを得ることができます。
従業員が安心して本音で話しやすい
外部面談サービスでは、守秘義務を持った国家資格キャリアコンサルタントなどが面談を担当します。特に個別面談の内容を報告しないものであれば、面談内容が漏れたり人事評価に影響したりしないことが保証されるため、従業員は安心して本音を話すことができます。本音を話すからこそ、内省が進み、前向きな思考や行動が促進されます。
対話のプロが悩みや価値観、意思を言語化して内省をサポートする
外部面談サービスでは国家資格キャリアコンサルタントやカウンセラーなどの資格を持つプロが面談を担当することが大半です。こうした専門家は傾聴や質問のスキルを身に付けており、相談者の感情や思考の言語化をサポートします。これにより、従業員の内省や自己理解を促進することができます。
従業員のキャリア自律を促進できる
外部面談サービスを利用することで、従業員に自身のキャリアについて考える機会や、キャリアに関して対話する機会を提供することができます。従業員のキャリア自律を支援するためには、社員一人ひとりに合った情報提供が必要になりますが、外部面談サービスには様々な経験、資格を持つプロが登録しており幅広く対応が可能です。
また、「今の会社で働き続けることに漠然とした不安がある」「家庭環境が変わるので転職したほうが良いか悩んでいる」など、キャリアの悩みは社内の人間に相談しにくいことも多いものです。外部面談サービスを利用することで外部の人間、それもキャリアに関してのプロに相談することが可能です。
従業員の本音を知り組織改善につなげられる
外部面談サービスの多くは、面談で得られた従業員の本音を、個人が特定されない形でレポートにまとめて組織側にフィードバックしてくれます。こうして得られたレポートを活用することで、組織に生じている課題を把握し、適切に組織改善につなげていくことができるでしょう。
ジェイックの外部面談サービス|Kakedas(カケダス)
ジェイックグループ(株式会社Kakedas)では、Kakedas(カケダス)という国家資格キャリアコンサルタントによる外部面談サービスを提供しています。
Kakedasは国家資格キャリアコンサルタントが3,040人以上登録(2024年10月時点)する国内最大級のプラットフォームです。守秘義務を持った国家資格キャリアコンサルタントが面談を担当することで、上司や人事には言いづらい不満や本音も吸い上げ、内省を促し、また組織開発につなげるサービスです。
本音を引き出す、国家資格キャリアコンサルタントによる1on1面談
Kakedasは、国家資格を持ったプロのキャリアコンサルタントとの1on1面談を提供します。
様々な経歴を持ったプロのキャリアコンサルタントが従業員の本音や悩みを聴きだします。心理的安全性を確保できるため、従業員は内部ではなかなか言いづらい問題や抱えている課題を打ち明けることが可能です。

Kakedasに登録している国家資格キャリアコンサルタントの経歴
(一例)
- IT企業、現職人事(39歳・女性)
- 外資系美容専門商社、経営企画部長(47歳・女性)
- 大手IT企業、海外現地法人統括(54歳・女性)
- 大手生命保険会社、役員経験者(62歳・男性)
- ITベンチャー、エンジニア経験者(45歳・男性)
- 大手エンタメ会社、現職人事、産休・育休経験者(55歳・女性)
- 日系メーカー、海外駐在経験者(32歳・男性)
- 大手メーカー、役員経験者(59歳・女性)
- SaaS業界、営業チームリーダー(38歳・男性)
- システム開発会社、SE経験者(48歳・女性)
- 研究所、人材開発担当(55歳・男性)
- IT企業(上場)、開発・プロジェクトマネージャー(48歳・男性)
- 会従業員からの独立起業家(30歳・女性)
従業員それぞれと相性の良いキャリアコンサルタントをマッチング可能
Kakedasには、AIを用いて社員と相性の良いキャリアコンサルタントを選定できるマッチング機能が搭載されています。契約している国家資格キャリアコンサルタントの中から相談者と価値観等の相性の良い相手を10人を選定。
AIから選ばれた相性の良い10人の中から、さらに相談者自身がキャリアコンサルタントの経歴を確認しながら相談相手を選べるようになっています。
また、業界や職種、キャリアの体験(マネジメント、子育て、海外駐在、転職、副業etc)などで検索してキャリアコンサルタントを探すことも可能です。

対話データの分析による組織課題の見える化と改善提案
Kakedasではパルスサーベイ等では分からない課題を、アンケートと対話分析を通じて可視化し、組織改善につなげていきます。面談結果は個人を特定されない形でまとめられ、従業員の健康やメンタルヘルスから適職度や退職リスク、頻出するキーワード、他社との差異を知ることができます。

導入・運用時の負担軽減
Kakedasのサービスは、お申し込み後、すぐに導入可能です。社員の登録が完了したらすぐにご面談を利用いただけます。社員へのアカウント付与後、日程調整から相談までの運用はすべてKakedas上で実施されますので、企業担当者のリソースを消費しません。

外部面談サービスご利用の流れ
お問い合わせ、資料請求
お問い合わせ・資料請求は、電話、Webフォーム、メール等で承ります。まずはお気軽にご連絡ください。
ヒアリング訪問(オンライン可)
お問い合わせいただいたご担当の方へ、対面もしくはお電話などで、お問い合わせいただいた背景や目的をお伺いいたします。その上で、貴社のご要望や課題に沿ったサービスをご提案いたします。
ご契約
ご提案の内容でご納得いただきましたら、ご契約の手続きに進みます。申込書の受領を持って契約完了となります。
Kakedasご利用開始
ご利用に当たりご不明点やご要望等がございましたら、いつでも担当までご相談ください。
外部面談サービスでよくある質問と回答
Kakedasを利用することで、退職者が増えてしまうのではないか?と心配です。
Kakedasは、転職を前提に相談を受けることはありません。社外の第三者だから本音を話すことができ、内省が進むことでメンタルヘルスの改善、定着率の向上にもつながります。
匿名だと個別のフォローができないのではないでしょうか…
個人の悩みが会社側にフィードバックされないからこそ、社員は本音で話すことができます。職場での悩み、ネガティブな感情や転職の可能性、キャリア形成の不安など、本音を話すことで、感情や思考が整理され、納得と行動変容につながります。
少人数からでも利用できますか?
1名から利用できます。対象人数に応じて、適した料金プランをお選びください。
導入するかは決まっていないけど問い合わせは可能でしょうか?
もちろん可能です。Kakedasについての説明やサービスの説明、また課題のヒアリングなどを承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
導入前後のサポートについて教えてください。
課題のヒアリングから導入時に発生する実務サポートなど、導入前のサポートはもちろんのこと、導入後の運用、組織改善の提案までKakedas担当者がサポートします。