左:沼田様(研修派遣者)・右:淺沼様(研修受講者)
株式会社ライフプラザNEO
沼田様(研修派遣者)・淺沼様(研修受講者)
「人を動かす」デール・カーネギー研修
リーダーシップ&コミュニケーション研修
本社所在地
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-14-18あいおいニッセイ同和損保渋谷ビル5F
設立
2008年2月
従業員数
75名(2023年4月時点)
業種
保険代理店
ホームページ
事業内容
1.保険代理店(生命保険・損害保険)
2.来店型保険ショップ「ほけんの窓口」パートナー店舗の運営事業

導入の成果

研修を終えて1カ月が過ぎたところですが、同僚とのかかわり方という点では変化を感じています。今までは、例えば社員間で何か意見の違いやもめごとのようなものがあれば、すぐに率先して参加してしまい、自分の思う正論ばかりを浴びせかけてしまうようなところがあったのですが、今は一歩引いた立場をとるようにしています。

笑っている社員

「人を動かす」デール・カーネギー研修に参加したきっかけについて教えてください。

沼田様:

弊社代表取締役社長兼CEOの齋藤が以前、ジェイックさんのセミナーに参加したことがあり、そこでカーネギーの研修のことを知りました。

他社様でもマネジメントやコミュニケーションについての研修は数多くありましたが、ジェイックさんの研修では行動変容がすぐに見られるところがポイントになりました。

単に学んで終わりではなく、行動の変化を実際に感じられるところが、会社としても期待したいところでした。

ただ、社内の誰に受講させるかというのは悩ましいところで、時間がかかりました。ジェイックのご担当者様にも相談し、当社がどんなところで悩んでいるかを明確にして人選に取り掛かりました。

淺沼様:

その結果、私に白羽の矢が立ちました。

今回研修への参加を聞いた際にも、どこか「マネジメントセミナーに行くだけ」のような気持ちがあり、あまり深くは考えてはいませんでした。

沼田様:

当社では一時期、退職者が多く出てしまったことがあります。

その理由を聞くと、コミュニケーション不足によるものが多く、防げる可能性があった退職だったことがわかりました。

ただ、対策がとれる体制や手立てが当社になく、内製化ができていませんでした。

もちろん、役職者などは、これまでも様々な研修機会はあったのですが、やはり受けるだけで、社内で教育できるような人材がいなかったのです。

淺沼によって内製化させることが、会社として一つの狙いでした。

さらに淺沼自身にとっても解決すべき課題がありました。私は彼が入社したときの直属上司で付き合いも長いのですが、彼は物事へのアンテナ感度が高く、何でもそつなくこなします。

それゆえに、マネージャー職の本質を理解しているかどうか見えないところがありました。

これまでマネジメントやコミュニケーションの側面では失敗も経験していたと思うのですが、仕事ができるだけに、受け入れられなかったのではないかと思います。

今回の研修で、それを考えるきっかけになればと思いました。

淺沼様:

私は2014年に入社し、店長職を経てマネージャーを任されるようになりました。

今は店長を指導しつつスタッフもみていますが、マネジメントについてはどこか自己流で、正しく学んでいませんでした。

先ほど沼田も私の特性を話していましたが、物事への気付きやそれに対応する回転の早さなどは自分自身の長所としてあったかと思います。

ただそれに頼るところが多く、相手に対して「これくらいはできるだろう」のような価値観の押しつけのようなものがありました。

つまり、自分がただ言葉を発せば、伝わって動いてもらえると思い込んでいたのです。それでスムーズにいかないから「なぜわからない?」「わかってくれない」と課題・悩みは膨らむ一方でした。

今は研修を受けて原因がわかり、「自分がこうすればうまく伝わる」と対処できるようになりました。自分の特性を理解しながら、人をマネジメントする手法を教われたことが収穫でした。

まだまだ実践を重ねなければいけませんが、まずは自分の特性に落とし穴があり、それこそが課題だと気付けたことが大きいです。

研修初回の印象はいかがでしたか?

淺沼様:

先に話した通り、最初はマネジメントの勉強会程度の認識でしたから、いい意味で思い描いていたものとは違いました(笑)。

受講してみると他の研修とは異なり、たくさんの課題に取り組むことができ、他の参加者の方々とも話す機会も多かったです。

教わり、学んで、それを現場で生かすような仕組みがあり、実践的でした。

研修を通してみると、人とのコミュニケーションについて自分なりにやってきたつもりが、正しいロジックがなく、適切なポイントがとらえられていないことがわかりました。

しかし、落ち込むことはなく、研修で得られる学びへの期待の大きさにワクワクする気持ちになりました。

講師の「人を乗せる力」もすごいですね。もともと積極的に学びたいという姿勢をもった方ばかりが参加していましたが、全員をさらに「やるんだ」というような気持ちにさせてくれました。

私もそんな皆さんの様子をみて「頑張らなきゃ」という気持ちに切り替わり、万が一自分がアクセルを緩めても、他の人が踏んでくれるような、お互いを高められる研修の雰囲気を感じることができました。

説明をしている男性

研修でどのような変化がありましたか?

淺沼様:

研修が始まった当初の1~2回目に、「人を動かす」などの本を読む宿題があったのですが、読み進めていると「これをしてはいけない」と、注意点として記述のあることの多くをやってしまっていたことがわかり、「これはしっかり受けなければ」という気持ちは高まりました。

私は研修で「人と戦わないようにする」ことを決めたと発表しました。戦って人の面子を潰すことに意味はないと肝に銘じたのです。

それまでは部下をはじめ人と話すときに、こちらに理があるときでも、言葉の使い方やタイミングなど、伝えるということが全然考えられておらず、話し合いを重ねても、互いにいい形で残るものがありませんでした。

相手のためを思い指導したつもりが、やり方が悪く自分の意図が相手に伝わらず、結果ストレスが溜まって周囲にトゲトゲしていく……変わってほしいと指導したつもりが、そんな悪循環に陥ってしまっていたのです。

沼田様:

会社としては淺沼にはマネジメントスキルの向上のみならず、そんな彼自身のストレスが減って、自然に良い方へ流れていってほしいと思っていました。

本を読むだけでしたら「気を付けよう」と心で思うだけで終わってしまうかもしれませんが、研修参加して気付きができたことだけでもありがたいと思っています。

淺沼も言っていましたが、周囲がしっかりやっている中で、やらざるを得ないような、そんな環境も良かったのではないかと思います。

淺沼様:

研修を受けて学んだことを信じ、まずはどんどん実践していきました。すると、周囲の反応がいつもと違ったのです。

自分の気持ちも楽になり、さらに行動に起こせる余裕ができて、前よりも成果が出るようになりました。

研修中に学んだことを現場でどのように実践しましたか?

淺沼様:

例えば、今自分が相手に何か伝えるとき、説明する際に以前の「なんで分からないんだ?」という思いはなくなりました。

むしろ、説明する際に、以前は「この伝え方ができていなかった」「こう伝えれば違う反応が出る」など、研修の内容を思い出しながら話せるようになりました。

外から見えるものではないのでわかりにくいかもしれませんが、研修→実践→研修→実践と、各回の研修の間に、職場で実践できたことで身に付いていったと思います。

沼田様:

淺沼が言うように、外から見た変化よりも意識の変化を感じましたね。振り返れば、私自身も同じような経験をしていました。

店長からマネージャーとなり、部下を束ねる苦労はよく知っています。

自分も同じような悩みを持ち、外部研修を受け、同じ境遇の方々と悩みを共有し合ったこともあります。

しかし、私がその経験をうまく伝える術はもっておりませんでした。今回の研修に参加することで、淺沼の中身に変化を感じることができ、会社としても期待通りの成果だったと感じています。

淺沼様:

本当の成果が見えるのはこれからです。

まだまだうまくいかないこともありますが、まずはこれまでやろうとしてできなかったことに気付き、取り組み始められていること自体に、今は進歩を感じています。

研修中も毎回、「前より少しでも進歩できれば」と思っていましたので、そういう点ではこれまでのやり方を変えることに抵抗もありませんでした。

そもそも私の場合は、コミュニケーションがうまくいってない自覚はあったので、むしろ変化を求めたいところでしたね。

逆に「自分はうまくいっている」と思い込みすぎていると、身に付きにくいのではないかと思います。研修参加前に、自分の課題を捉え、感じ、変わる必要があると思って参加すべきでしょう。

研修に参加しないと、「自分はできている」と自己完結してしまいます。

受講を終え、振り返ってどのような手ごたえがありましたか?

淺沼様:

研修を終えて1カ月が過ぎたところですが、同僚とのかかわり方という点では変化を感じています。

今までは、例えば社員間で何か意見の違いやもめごとのようなものがあれば、すぐに率先して参加してしまい、自分の思う正論ばかりを浴びせかけてしまうようなところがあったのですが、今は一歩引いた立場をとるようにしています。

俯瞰した目線を持ち、意見のぶつかり合いにならないように、双方にとって何がベストなのかを見出すようにし、発言の前にどう動くべきかを考えるようになりました。

研修で教わったことで、「褒める」ことが非常に効果的というのも実感しています。単純に「さすが」「すごい」と言うだけではありません。

褒めるには2通りあり、相手が知っているようなことや、その強みなどを褒めて伸ばすこともありますが、私がさらに注目したのは、相手が気付いていないことを褒めることにあります。

例えば「意外と面倒見が良いんだね」というような声掛けが相手に意識させ、行動変容を促し、相手の強みを増やすことにもつながって、非常に効果的です。

学んだことをどのように振り返っていますか?

淺沼様:

研修での資料や本があるので、それらを読み返すのはもちろんですが、学んだことを仕事だけでなく家庭でも実践しています。

家族といい関係になれることに越したことはないですよね!?

例えば家庭の事で大変な妻に、自分の側に寄った意見ばかり言っていたらトラブルになります。そこで研修で学んだことを生かして発言していたら、家でも反応は違ってきました。

妻も私が研修を受けていたことは知っており、その内容も話してきたので、私の対応が間違っていれば「それは研修とはちがうのでは」と指摘されます(笑)。家庭内に心強い味方ができた感じですね。

研修で学んだことは、仕事だけでなく生活の中で日常的に行うようにしたら忘れることもなく、自然と身に付いてくるのではないでしょうか。

余談ですが、研修を一緒に受けたメンバーとメーリングリストを作り、今も毎週木曜に報告し合っています。

これも研修の内容を思い出すいい機会になっており、自学ではありえない今回の研修の良さだと思っています。このメンバーと出会えたことも、大きな財産です。

ヘッドセットで話をしている男女

今後学んだことをどう生かし、どういう組織にしていきたいですか?

沼田様:

会社が今後さらなる成長・発展を目指しているところで、淺沼からは、将来なりたい像について、現場の店長はじめ社員との関係構築をさらに図りたいなど、様々な目標が挙がるようになりました。

それまではどうしても視野に偏りがあったのですが、研修を受けて仕事の状況がよくなり、他のことにも目が届くようになって高望みするようになりましたね(笑)。

全8回の研修で、最初こそ半信半疑なところもありましたが、淺沼がこちらの期待していたことを理解し、体現させ、行動変容を実践したことで会社の想いが伝わったと感じました。

現状に満足せず、まだまだ上を目指してもらいたいです。そして社内にも広めていってほしいですね。

淺沼様:

私自身、マネジメントだけでなく、広い視野で考えられるようになったと感じています。

次は私が掲げる「戦わない」という目標を「人にも戦わせない」としたいので、自分で十分実践できるようになったら、人に与えられるように努力し、自分だけでなく組織に根付かせていきたいです。

沼田様:

会社が求める社員の次の姿としては、課題や問題が生じたとき、全員が考えて改善策まで提案できる力を持ってほしいです。

そうして自分の仕事にやりがいを持ち、心理的安全性が確保されれば、さらに良い仕事に取り組むことができます。当社の行動指針にもありますが同じ思いで仕事をする仲間を増やすことです。

さらにリーダーシップについて言えば、当社は数年前に人事制度を改定し、新人・ベテランを問わず、自分が受けた仕事は一人ひとりがリーダーシップを取れるように促しています。

そうした中で、チームのベクトルを一つにし、その中心に淺沼のようなリーダーが立ってくれることを期待しています。

ジェイックの研修に今後期待することはありますか?

淺沼様:

これは受講した後だから言えるのですが、もっと研修の回数があってもよかったのではないかとも思いました。

もちろん受ける前にそれだけ多くの回数があったら、プレッシャーで受講しにくいかもしれませんが(笑)。

沼田様:

淺沼に関していえば、「戦わない」を掲げて実践できるようになりましたし、研修では同じ志の仲間がいて、本で理解できないところは実践を交えて一緒に伴走していただきました。

参加したことで、変化と成果を感じることができました。有難うございました。