株式会社本気塾
代表取締役 東江 秀一 様
「人を動かす」デール・カーネギー研修
リーダーシップ&コミュニケーション研修
本社所在地
〒335−0021 埼玉県戸田市新曽2166 ハック北戸田クレシア2階
設立
2011年11月
従業員数
9名(2023年4月時点)
業種
学習塾
事業内容
学習塾

導入の成果

たくさん伝えたいことがあっても詰め込みすぎず、言いたいことよりもどう伝えられるか。自分で制約をかける「思考のフレームワーク」の法則で、聞き手に一つだけ持って帰ってもらいたいものは何かを、まず考えられるようになりました。近く保護者会で話す機会があるのですが、さっそく応用して使えそうです。

デール・カーネギーの「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーション研修に参加した経緯を教えてください。

東江様:

私は塾の講師であり、経営者でもあり、人前で話す機会も多いです。しかし、視線が集中するとあがってしまうところがあり、その点を課題と感じておりました。

そこでジェイックさんの全4回の話し方セミナーがあると伺い、受講を検討していたところ全8回のリーダーシップ研修もあることを聞き、そこで話し方も含めて学べたら、と思い受講させていただきました。

カーネギーの『人を動かす』については以前から知っており、独立前のサラリーマン時代に入手してはいましたが、結局読まずにピカピカの状態でした(笑)。

しかし、経営者としてリーダーシップを学ぶには不可欠な書籍です。経営者となって13年経ちますが、やはりリーダーシップやコミュニケーションの難しさは感じており、この内容を活用してスタッフを動かし、気持ちよく働いてもらえることを期待して参加させていただきました。

研修初回の印象はいかがでしたか?

東江様:

オンラインセミナーで発表し合う形は、参加者同士の相互作用による効果が高いと感じました。何より講師がすごい方ですね。「相手への関心を示す7つの会話のリンク」について尋ねるときも、名札から順番を決めていくなど手法が面白く、参加者をうまく巻き込んでいるな、と感心してしまいました。

また人の良い部分を見つける才能にも長けており、良い点のフィードバックをしてから上手に指導をするなど、職場で見習いたいところが数多くありました。

周りの参加者様をみると、私と同様、話すことに不慣れな方もいらっしゃいましたが、回を重ねていくうちに皆さまがどんどん上達し、変化していくことが分かり、自分も「しっかりしないと」と危機感をもって課題に取り組めるようになりました。そうしてグループの熱量が徐々に上がっていくことを感じました。

講師研修風景

印象に残る研修内容はありましたか?

東江様:

「売れにくいものを売るべく、説明して売り込む」を課題とする内容がありましたが、それは弊社が進めようとしている“本気で本気を応援する”という事業方針を伝えることと、重なっていたので、印象に残りました。

本気塾ではこの“本気で本気を応援する”という方針をもとに「成績を上げるだけではないものを売っている塾」をPRしようとしておりました。

ちょうどやりたかったことと重なったこともあり、普段以上に準備をしてプレゼンに臨みました。すると発表内容に対して「(聴いている者が)自分事として情景を思い描くことができたので、 内容にグッと引き込まれた」 と、先生や研修仲間の皆さまより、ご評価を頂けました。

研修で学んだ内容をどう実践で活かしましたか?

東江様:

塾では日常的に初めての人との面談があり、スタッフと話す機会も多くあります。そこでどうやったら相手が話したいことを、気持ちよく喋ってもらえるか、ということを意識しました。

これまでは説明するときには8:2の割合でこちらが話していましたが、逆に2:8で相手に話していただく状況を目指し、実践しています。研修のおかげで、ヒアリングを丁寧に行うよう意識することで相手の話をよく聞けるようになりました。

さらにこうすれば相手が動いてくれるということで、お礼や感謝の気持ちを伝え、「ありがとう」「いいね」などを意識して発信するようにしました。褒めることも大事ですね。以前は、「もっとこうしたらいいのに」と、相手の欠点を見つけるような傾向がありました。それらを抑えるように意識し、素直に自分の言葉で褒めることを心掛けています。

職場では妻が部下として働いていますが、周囲に感謝の意を示し褒めることで「変わった」と言ってもらえるようになりました。

『人を動かす』の書籍には「4歳の息子の話」がありましたが、それが強く印象に残っています。私自身もちょうど4歳の息子がいるのですが、書籍の内容を基に行動を変えたところ息子が私に寄り付いてくれるようになり、妻からも息子との関係性が劇的に変わったと言われました。

受講で「変わること」によるストレス、反対に成果はありましたか?

東江様:

これまで習慣化されていたことを変えることに抵抗はなく、受講前に自分の目指したい方向性を明確に持っていたので、変化そのものに対するストレスや抵抗はありませんでした。むしろ変われなければ残念に感じていたと思います(笑)。

余談ですが「人を動かす」には、読んだ人がコミュニケーションやリーダーシップを変えたいと、強い欲求を起こさせる力がありますね。そうした欲求を忘れないためにも、車の移動中に書籍の音声版を聴けるようにしています。これを習慣づけて、完全に刷り込まれるまで何度でも聴くつもりです。そんなアクションを起こさせるコンテンツの魅力が、より変化への抵抗をなくしているのだと思います。

変化の成果としては、先ほどの話と重複しますが、相手にそうしたいと思わせるにはどうしたらいいか、その欲求をいかに引き起こせるかを少しずつ見出せるようになりました。

研修でプラスになったことは?

東江様:

研修ではプレゼンテーションのトレーニングとして、動きを大きくしながら役を演じ切って表現するものがありました。パソコンの前で行っている姿は、傍から見れば滑稽かもしれませんが、自分と恥を捨て、それを行うことで今までのやり方から殻を破る経験を得ることができました。

また、石原先生の風船を膨らませるお話も印象的でした。風船は最初に膨らませる時に、最も力が必要ですが、2回目、3回目と息を入れていくとだんだん楽になります。それを、実際の風船を膨らませて見せることで、相手にもその印象を強く残すことができます。

プレゼンテーションでは、いかに相手にその状態を想起してもらえるかが重要で、小道具なども使いながら具体的にイメージしてもらえる工夫が大切だと学びました。

さらに、2分間で人に伝えるスキル(=マジックフォーミュラ)がありましたが、これも実践的でした。人前で話すとき、今まで2分で何かを伝えようと思ったことはなかったのですが、自分にとって受け手の心情、受け取りやすさをまず考えられるようになったのは大きな変化だと思います。

たくさん伝えたいことがあっても詰め込みすぎず、言いたいことよりもどう伝えられるか。自分で制約をかける「思考のフレームワーク」の法則で、聞き手に一つだけ持って帰ってもらいたいものは何かを、まず考えられるようになりました。近く保護者会で話す機会があるのですが、さっそく応用して使えそうです。

入試ガイダンス風景

今後学んだことをどう組織で生かしていきたいですか?

東江様:

自分自身の課題の克服具合としてはまだ2~3割ではないかと思います。研修が終わってしまうとそのまま元に戻ってしまいそうな気がしましたので、一緒に学んだ方々とのメーリングリストを作成し、週に1回、グッドニュースや自分の変化などを報告し合いトレーニングを続けています。

研修でのグループメンバーとはオンラインなので実際にお会いしたこともないのですが、まるでずっと昔から知っているような感覚で、家族のことなどお互いに踏み込んだ話ができるほど良い関係を継続させていただいています。大変有り難く感じています。もしできれば1年後など、オフ会をしてそれぞれの成長を確認し合いたいですね。

翻って本気塾の目標としては、“本気で本気を応援する”という方針をもっとスタッフに浸透させていきたいと思っています。この指針は、事業を成長させる過程で、偏差値保証制度を導入したことで、結果的に達成されるはずの「成績を上げること」が目的化してしまい、本来のあるべき姿から離れてしまった反省を生かし、原点回帰すべく掲げたものです。

そもそも“本気で本気を応援する”とは、「本気でやり切った経験があると、大人になったときにそれが生きてくる」という私自身の実感から、自分のために全力で努力すれば、その結果は自分に必ず返ってくることを伝えるためのものです。

スタッフにその方針を正しく伝えるため、研修で学んだことを生かし、まずは直属の部下(取締役やマネージャーなど)へ本気で取り組むことへの働きかけをしていきたいと思います。こちらも本気でやっていないと生徒にはすぐわかってしまいますからね。

今後も原点回帰の姿勢をもって採用等で仲間を集めていき、一丸となって“本気の応援”をしていきます。今年度から教室長を兼任することになり、より実践の場を頂けることになりました。そのぶん、研修で学んだことは広く社内スタッフ、生徒、保護者の方に対し、応用できるようにしたいと思います。

受験お疲れ様会

受験お疲れ様会