管理職のための
女性部下マネジメント研修

会社の業績向上と、女性社員の活躍を支援するマネージャーの役割を求められている管理職のための研修

管理職のための女性部下マネジメント研修は、女性従業員が多い企業において、管理職が女性部下を効果的にマネジメントするための研修です。

この研修では、女性部下が抱える問題や課題について理解を深めることから始まり、女性部下に対して適切なフィードバックを与える方法やコミュニケーションの取り方、キャリアアップ支援の方法などについて学ぶことができます。

具体的には、以下のようなトピックが取り上げられることがあります。

  • 女性社員の特徴や傾向、課題などについての理解
  • フィードバックの効果的な与え方や受け取り方
  • コミュニケーションのポイントやコミュニケーションスキルの向上方法
  • 女性社員のキャリアアップ支援の方法や、女性が働きやすい職場づくりについての考え方

このような研修を受けることで、管理職は女性部下とのコミュニケーションの質を向上させることができ、女性部下が働きやすい環境を整備することができるようになります。

また、女性社員のキャリアアップ支援に積極的に取り組むことで、企業のダイバーシティ推進や人材の多様性を高めることができるという利点もあります。

なぜ今、女性活躍が求められているのか?

優秀な人材の確保

少子高齢化や国際競争の激化により、日本は労働力不足の課題に直面しています。そのためにも、女性のマンパワーを有効に活用することが、企業の成長や存続にとって重要です。

日本の女性は、高い教育水準を持ちキャリアへの意欲とモチベーションが高い人が大勢いますし、女性がいきいきと活躍できる職場が実現することで、このような優秀な女性人材を採用することが可能になります。

女性社員の定着・活躍

女性を採用するだけでなく、定着し活躍してもらうことも企業には求められます。しかし、結婚や出産などの環境要因がきっかけに仕事やキャリアの中断を選択せざるを得ない女性が多いのも現状です。これは、職場環境や育成制度が女性の就業継続やキャリアアップのハードルとなっていることが一因とも言われています。

組織として、女性が自分の能力や志向に応じて多様な働き方を選択できるようにすることで、女性のモチベーションや満足度を高めることができるようになります。これにより、優秀な女性社員の定着・活躍につながります。

企業の競争力向上とイノベーション創出のため

企業の競争力向上とイノベーション創出においても、女性活躍推進が求められています。日本はグローバル化やテクノロジーの進化などにより、変化の激しい時代に突入しました。企業が今後生き残るためには、顧客のニーズに応えたり、他社と差別化したりするためのイノベーション(革新的なもの)が求めらます。

そのためには、様々な考え方や経験を持つメンバーが協力し合って業務に取り組むことが重要です。女性ならではの視点や感性を活かすことで、消費者や市場のニーズを敏感に察知したり、オリジナルな提案や解決策を考えることもできるようになるでしょう。

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こんなお悩みはありませんか?

上記では、女性社員の活躍の重要性をお伝えしました。 一方で、マネジメントをする上では、女性メンバーならではの課題や難しさもあります。
ここでは、女性メンバーのマネジメントでよく伺う課題とそのアドバイスをお伝えします。

女性部下のモチベーションが思うように上がらずに悩んでいます。

部下マネジメントにおいて、部下に高い目標に挑戦させたり、新しい挑戦をして欲しい場合、目標達成の報酬として昇進を提示する上司、マネージャーは多いのではないでしょうか?しかし、調査によると昇進が部下のモチベーションとなる度合いは、男性社員と女性社員で異なる傾向にあります。

HRプロによる、非管理職を対象にした「管理職になりたいかどうか」の調査によると、「管理職になりたいと思う」と答えたのは男性が12%であるのに対し、女性はわずか4%という結果でした。

(参考:HRプロ 「管理職に関する調査」より)

この調査より、女性社員の場合、男性社員と同じやり方・・・例えば「昇進」を提示するなどの方法ではモチベーションが上がらないことも十分考えられます。管理職にとって、女性部下のモチベーションが上がりやすいポイントを押さえて、マネジメントや関わり方を工夫することが大切です。

では、女性部下のモチベーションにより影響しやすい要素はなにがあるのでしょうか?

21世紀職業財団による「若手女性社員の育成とマネジメントに関する調査研究」では、以下に挙げたことが、若手女性社員の自身を高める要因であることが明らかになったそうです。

  • 仕事を面白いと感じた経験
  • 職場の働きやすさの満足度
  • 管理職の育成力が高いこと

(参考:21世紀職業財団 若手女性社員の育成とマネジメントに関する調査研究(2015年度)より)

上記を踏まえて、「いかに仕事を面白いと感じてもらうか」「職場での働きやすさで満足を感じてもらうか」「上司管理職自身が育成スキルを高めること」が、より女性社員のモチベーションを高める上で効果的と言えます。

自分が男性という事もあり、女性メンバーとどのような関わり方、コミュニケーションスタイルを取ればいいかが分からず、試行錯誤しています。

個人差ももちろんあるのですが、一般的に男性と女性では、話し方や聞き方、フィードバックの受け取り方など、コミュニケーションにおけるスタイルや感覚で違う部分もあると言われています。

このような受け取り方などの違いが原因で、誤解や摩擦が生じることも少なくありません。
具体例を基に見ていきましょう。

【ケーススタディ】

Aさんは営業部のチームリーダーで、Bさんは、Aさんの部下で、優秀な営業担当者です。Bさんは、自分の仕事に自信がありますが、Aさんからのフィードバックに敏感です。ある日、AさんはBさんに対して、「今月の売上目標は達成できそうかな?」「どうすればもっと成果を上げられると思う?」という質問をメールで送りました。Aさんは、Bさんの状況を把握し、助言を与えるつもりだったのです。

ところが、BさんはAさんのメールを読んで、「自分の仕事に不満があるのか?」「もっと頑張れと言っているのか?」と、Aさんに対して不安や不信感を抱いてしまいました。

【解説】

このケースでは、AさんとBさんのコミュニケーションスタイルに違いが見て取れます。Aさんは、直接的で論理的な言い方をしていますが、Bさんは女性的な間接的で感情的な言い方を好みます。Aさんは、Bさんに対して具体的な質問をすることで関心や信頼を示そうとしていますが、Bさんはそれを圧力や評価と受け取ってしまったのです。

このように、男性的・女性的なコミュニケーションスタイルの違いが誤解や摩擦を引き起こすことがあります。

【解決策】

管理職であるAさんは、Bさんのコミュニケーションスタイルを理解し、それに応じて適切な言葉遣いや態度をとることが必要です。

例えば、以下のような方法が考えられます。

  • メールではなく電話や面談などでコミュニケーションすることで、声のトーンや表情などで感情を伝えることができます。
  • フィードバックを与える前に、Bさんの仕事ぶりや成果に対して賞賛や感謝を先に伝えることで、ポジティブな気持ちを作ります。
  • 質問する際には、「君は今月の売上目標は達成できそうだね」というように肯定的な前提を置くことで、自信や安心感を与えることができます。
  • 「どうすればもっと成果を上げられるか?」というような問題解決型の質問ではなく、「どんな困難に直面しているか?」「どんなサポートが必要か?」と聞くことで、協力や支援の姿勢を伝えることができます。

有能な女性メンバーがいるのですが、自信や自己肯定感が低いのか、新しい挑戦や高い目標に消極的です。

「若手女性社員の育成とマネジメントに関する調査研究」によると、「難題に直面した時にやりとげる自信がありますか?」という質問に対し、「自信がある」と回答した人の割合は、「男性:26.4%」に対し「女性:18.5%」と男女で統計的に差が見られました。

(参考:21世紀職業財団 若手女性社員の育成とマネジメントに関する調査研究(2015年度)より)

もちろん個人差はありますが、女性部下は男性部下と比べて、自分の能力や価値を低く見積もる傾向があると言えます。これには、社会的な期待や偏見、自己評価の基準が影響していると言われています。

管理職は女性部下の自己肯定感を高めるために、どんなことが大切となるのでしょうか? 具体例を見ていきましょう。

【ケーススタディ】

D社では、管理職が女性部下に対して、具体的で正確なフィードバックを行うことを心がけました。フィードバックでは、管理職は女性部下の成果や貢献を明確に認め、称賛や感謝の言葉を伝えました。

また、改善点や課題に対しても、建設的で具体的なアドバイスやサポートを提供しました。このようなフィードバックにより、女性部下は自分の能力や価値を客観的に認識し、自信やモチベーションが向上しました。

【解説】

このケーススタディでは、管理職が女性部下の自己肯定感を高めるために、フィードバックというコミュニケーション手法を用いました。フィードバックは、相手の行動や成果に対して具体的で正確な評価や感想を伝えることです。フィードバックは以下の効果があります。

  • 相手の能力や価値を客観的に示すことで、自己肯定感を高めます。
  • 相手の強みを具体的に伝えることで、パフォーマンスやキャリアの向上につながります。
  • 相手への関心や尊重を示すことで、信頼や忠誠心を高めます。

【解決策】

上記のように適切なフィードバックを伝える上では、管理職は普段から女性部下の行動や工夫を見守ってあげることが重要です。部下が何かを成し遂げたり、挑戦したりしたときには、積極的にフィードバックを行いましょう。

フィードバックは具体的で正確であることが重要です。女性部下の自己肯定感を高めることで、パフォーマンスやキャリアの発展を大きく後押しするでしょう。

男性管理職のための女性部下マネジメント研修の目的

管理職のための女性部下マネジメント研修の目的は、管理職が女性部下をより効果的にマネジメントできるようにすることです。
具体的には、以下のような目的があります。

女性部下のポテンシャルを最大限に引き出す

女性部下は男性とは異なる傾向やニーズも持っているため、管理職は、女性部下に合わせたマネジメントスタイルや支援方法を身に付ける必要があります。

この研修では、管理職が女性部下の理解やコミュニケーション、キャリア支援などに関する知識やスキルを習得することで、女性部下の能力やポテンシャルを最大限に引き出すことを目指します。

女性部下のエンゲージメントや満足度を高める

仕事に対するモチベーションやコミットメントが高いと、女性部下は男性以上にパフォーマンスや生産性が向上すると言われています。一方で、女性部下は、仕事に対する不満やストレスを感じやすいという研究結果もあります。

この研修では、管理職が女性部下のエンゲージメントや満足度を高めるために、信頼関係の構築やフィードバックの与え方、ワークライフバランスの支援などに関する知識やスキルも習得していきます。

女性部下のリーダーシップやマネジメント能力を育てる

女性部下は、リーダーシップやマネジメント能力があっても、それを発揮する機会や評価が少ないと感じることがあります。

この研修では、管理職が女性部下の自信や主体性の向上、チームワークの強化といった、リーダーシップやマネジメント能力を育てるために必要な関わり方を体得します。

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男性管理職のための女性部下マネジメント研修の特徴

管理職のための女性部下マネジメント研修の特徴を、3つ紹介します。

ジェンダーに関する理解

ジェンダーとは、社会的・文化的に形成される男性性や女性性のことを言います。研修ではジェンダーに関する基本的な知識や概念を学びます。

また、ジェンダーに基づいた自分自身の意識や偏見、ステレオタイプを見つめ直し、それらが女性部下との関係やマネジメントにどのように影響するかも考えていきます。

実践的なノウハウの体得

研修では、女性部下マネジメントに関する理論や知識だけでなく、実践的なノウハウやスキルも学べます。具体的な事例やケーススタディを基に、女性部下とのコミュニケーションやフィードバック、キャリア支援などの方法を身に付けます。

また、受講者同士のロールプレイングの中で、どんなコミュニケーションや関わり方が好ましいのか?そうでないのか?を客観的に把握することもできます。

ケーススタディの活用

研修では、実際の事例やシミュレーションを用いて、女性部下マネジメントに関する様々なシーンや課題に対処する方法を学びます。

例えば、女性部下へのフィードバックや評価、キャリア面談、ワークライフバランスなどのテーマで、具体的な対話や行動を模擬します。

また、他の受講者や講師からのフィードバックやアドバイスも受けます。これらのことを通して、女性部下マネジメントに関する実践的なノウハウやスキルを身に付けることができます。

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管理職のための女性部下マネジメント研修で期待できる効果

 

多様な視点を取り入れたマネジメントが可能になる

管理職は、女性部下とのコミュニケーションにおいて、自分とは違う視点や価値観を持っていることに気づくことがあります。この研修では、女性の視点や考え方を理解することで、多様な視点を取り入れたマネジメントが可能になります。

女性部下が働きやすい環境づくりができる

女性部下に対して適切に指導し、フィードバックを行うことで、女性部下が働きやすい環境が整備されます。また、女性が抱える悩みや問題点にも対応できるようになるため、女性部下の定着率を向上させることができます。

キャリアアップ支援が可能になる

管理職が女性部下のキャリアアップを支援することで、女性部下がより活躍しやすい職場環境を整備することができます。女性が活躍できる環境を作ることで、企業にとっても大きなメリットがあります。

組織全体の生産性が向上する

女性が活躍し、やりがいを感じる職場環境を作ることで、組織全体の生産性が向上することが期待されます。また、女性部下が育成されることで、企業の将来にわたる人材育成にもつながります。

ジェンダーダイバーシティの推進ができる

企業にとって、女性が活躍することで、より幅広い視点からのアイデアが出ることが期待できるため、積極的な取り組みが必要とされています。管理職と女性部下とのコミュニケーションが円滑になることで、ジェンダーダイバーシティの推進につながります。

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受講者の声

女性部下の傾向やニーズを知ることができました

女性部下の傾向やニーズを知ることができました。

今後、自分のマネジメントスタイルを活かして、どんな関わり方をすればいいかのヒントになりました。

部下のキャリア支援について、深く考える機会になりました

部下のキャリア支援について、深く考える機会になりました。

女性部下の将来のビジョンや目標に対して、今まで以上に寄り添った助言ができそうです。

部下からの意見や要望を聞くことで、改善ポイントを発見できました

自分のマネジメントに対する女性部下の意見や要望を率直に聞くことで、自身の改善のポイントを見つけることができました。

私自身、メンバー達の視点に立って考えられていなかったことに気づきました

これまで、メンバー達の自信の無さや主体性に課題を感じていました。

研修を受けたことで、私自身が彼女たちの視点に立って考えられていなかったことに気づきました

ジェイックの研修サービスの流れ

お問い合わせ、資料請求

お問い合わせ・資料請求は、電話、Webフォーム、メール等で承ります。まずはお気軽にご連絡ください。

ヒアリング訪問

お問い合わせいただいたご担当の方へ、対面もしくはお電話で、お問い合わせいただいた背景や目的などをお伺いいたします。その上で、貴社のご要望や課題に沿った研修コンテンツを作成いたします。

コンテンツ作成、企画書の提案

ヒヤリング内容を基に、弊社で企画書を作成いたします。企画書は、現状の課題、企画の目的(ゴール)、スケジュール、コンテンツ内容、講師、見積費用などを含んだ内容で提出いたします。

ご契約

企画書の内容でご納得いただき、実施日(会場)、講師が確定しましたら、ご契約の手続きに進みます。申込書の受領を持って契約完了となります。

研修実施

企画書の内容を骨子に、実施前までに講師と打ち合わせを行い、研修を実施いたします。

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よくある質問

研修の実施形態はどうなりますか?

この研修は、オンラインでもオフラインでも実施できます。
オンラインではZoomを使ったリアルタイム研修、オフラインでは、御社もしくは近隣会場での集合型研修を実施いたします。

研修プログラムは、自社の現状にマッチするようにカスタマイズすることは可能ですか?

可能です。一口に女性活躍と言っても、ワークライフバランス等の人事制度や、ロールモデルとなる女性リーダーがいる/いない、など各社で状況は様々でしょう。
事前ヒアリングさせていただいた内容をもとに、より御社の現状にフィットしたプログラムとなるようすり合わせ等していきます。
また、時間や日数についてもご相談に応じますので、お気軽にお問合せください。

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受付時間:平日9:00〜18:00(土日祝除く)

講師紹介

東宮 美樹

女性活躍に向けたキャリア形成などを含めた教育、女性リーダー育成を得意としています。

高島 あゆり

人事、経営企画、生産などの経験から、現場の課題解決や他者視点での指導を得意としています

遠藤 修

営業経験30年で培ったノウハウを 余すところなく、熱い講義でお伝えします!

宮本 靖之

その場だけの学びで終わらない「楽しく、わかりやすく、実践しやすい」研修がモットーです

伊藤 行礼 

仕事の時間を充実させ、私生活も含めた 人生全般を充実させていきましょう

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