営┃業┃革┃新┃の┃急┃所┃
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◆第70号◆
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■■■■■■ 今回のテーマ ■■■■■■
「クビになった転職営業マンAさん」
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こんにちは。
今年も花粉症の季節ですが、あなたはいかがですか?
私は8〜9年前から毎年悩まされていますが、
症状が最悪だったのは、花粉症がはじめて発症した年でした。
周囲の人を見ても、花粉症デビューしたばかりの人は相当辛そうです。
ですから、もし今年花粉症デビューした人は、
どうか医者に相談してくださいね。
(発症してからじゃ遅い、とはよく言いますが、
非ピリン系の薬を処方してもらったほうがいいでしょうから)
だって、もし営業マンの全員が重い花粉症になったとしたら、
たぶん売上が下がるんじゃないか、と思うので。
さて今回は、よく営業研修の最初にお話しすることです。
実際にあった話で、私の思い出に残っていることのひとつなんですよ。
■その人は元経理マン
ある不動産会社で営業研修を行いました。
1泊2日でホテルに泊まりこみです。
その営業マンの中に、元経理職のA(41歳)さんという人がいました。
気が弱そうで痩せた人だったと記憶しています。
休憩時間に話してみると、小学校6年生のお嬢さんがいるそうです。
「研修の直前に中途入社したばかりですが、
なんとかこの会社でがんばりたいんです」
と言っていました。
しかし研修を進めていくうちに、あまり器用なほうではない・・・
というか、はっきり言うと営業センスがないことがわかってきました。
しかし、経理しか経験がないのだから慣れれば変わるかもしれないし、
当時の私と同い年で小さいお嬢さんがいるということもあって、
がんばれ、という気持ちをこめて、叱ったり励ましたりしたものです。
そんなこんなでその研修は終了したのです。
■社長の一言「ああ、あいつは辞めましたよ・・・」
約3ヵ月後、第2クールの研修を行うということで、
その会社の社長のもとを訪れました。
研修の内容についての打ち合わせも終わり、
ふと思い出してAさんのことを聞いてみたのです。
すると社長からは一言。
「ああ、あいつは辞めましたよ」
この会社は、3ヶ月の試用期間中に建売住宅の契約が出来なかったら
正社員雇用しない、という方針を持っていました。
そう、要はそういうことです。
残念ですが仕方ありません。
私は「そうですか・・・」としか言えずに、
その日の打ち合わせは終了しました。
■第2クールの研修にはなぜか・・・?
打ち合わせから10日後、第2クールの研修がはじまりました。
会場で営業マンが到着するのを待っていると・・・
あれ!?
その中になぜかあのAさんが!!
すぐ社長を捕まえて尋ねると、こういうことでした。
10日前の打ち合わせのあと、Aさんが会社を訪れたそうです。
で、社長の前で土下座をして、
「もう一度チャンスをください!」
と。
Aさんは泣いていたそうです。
そりゃ、経理しか経験のない41歳の人が転職先を探そうとしても、
そう簡単にみつかるものではありません。
でも彼には、もうすぐ中学にあがる娘がいます。
当然父親としては、なんとかしないといけない。
経理でモノにならず、転職した営業マンでも売れなくて情けないけど、
それでもなんとかしないと来月にも家族が路頭に迷うかもしれない。
だから土下座したんでしょう。
経営者って、こういう気持ちに弱いですよね。
だからこの社長も、
「そこまで言うんだったら
もう一度だけチャンスをやるよ、
だから今度こそがんばれ!」
ということで再度3ヶ月のチャンスを与えたそうです。
しかし・・・ここからが大変だったんです。
ここまでで約2000文字なので、紙面が尽きました。
続きは次回。
さて、Aさんは成功するでしょうか?
了 |
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ということで、次回は
「クビになった転職営業マンAさん:その2」
です。お楽しみに・・・ |
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